先に結論です。OBSのシーン切り替えは「シーンを3つ作る→画面右下の『シーントランジション』で演出を選ぶ→ホットキーかスタジオモードで切り替える」の3段階で作れます。演出は最初はフェード(300ms前後)で十分で、凝りたくなったら短い動画を挟む「スティンガー」を足します。この記事では、待機・メイン・終了の3シーンの作り方から、トランジションの設定、自作スティンガーの作り方までを順に解説します。

シーンとは
OBSにおける「シーン」とは、カメラ映像・テキスト・画像などを組み合わせた1つの画面構成のことです。シーンの中に入れる部品を「ソース」と呼びます。配信中は複数のシーンを用意しておき、場面に応じて切り替えて使います。
同じマイクやキャプチャ画面を複数のシーンで使い回したいときは、ソースを新しく作らず「既存を追加」で同じものを入れると、音量やフィルターの設定がそろったままになります。
最低限用意しておきたいシーン
- 配信開始前の待機画面:開始時刻や注意事項、BGMを流しておく画面です
- メイン配信画面:歌枠・雑談で使うメインのレイアウトです
- 配信終了画面:終了の挨拶やSNS案内、次回の予定を表示します
シーンの作り方は次のとおりです。
- 画面左下の「シーン」欄の「+」を押し、「待機」など分かりやすい名前を付けます
- 「ソース」欄の「+」から、画像・テキスト・映像キャプチャデバイスなどを追加します
- 同じ手順で「メイン」「終了」も作ります
- 歌枠でマイクを使うシーンでは、音声ミキサーでマイクが動いているかを必ず確認します
余裕があれば「ちょっと離席」用のシーンを1つ足しておくと、機材トラブルのときに慌てずに済みます。
トランジション(切り替え演出)の設定
OBSに最初から入っている主な演出は次のとおりです。
| 種類 | 見え方 | 向いている場面 |
|---|---|---|
| カット | 瞬時に切り替わる | テンポを優先したいとき・ゲーム画面の切り替え |
| フェード | じわっと切り替わる | 待機→メインなど、ほとんどの場面 |
| スワイプ・スライド | 画面が横や縦に流れる | コーナーの切り替えを分かりやすくしたいとき |
| 色へのフェード | 一度黒などの単色を挟む | 配信の始まりと終わり |
| スティンガー | 短い動画を挟んで切り替える | ロゴを出したい・チャンネルらしさを出したいとき |
設定の手順は次のとおりです。
- 画面右下の「シーントランジション」欄で、プルダウンから種類を選びます(見当たらないときは上部メニューの「ドック」から表示します)
- 「期間」に切り替えにかける時間を入れます。フェードなら300〜500msが目安です
- 「+」から同じ種類を複数追加し、名前を変えて使い分けることもできます
- シーンを右クリックして「トランジションの上書き」を選ぶと、そのシーンに切り替わるときだけ別の演出を使えます。たとえば「終了画面に入るときだけ色へのフェード」にできます
最初はシンプルなフェードやカットで十分です。凝った演出は、配信に慣れてから少しずつ取り入れていきましょう。
スティンガートランジションの作り方
「シーントランジション 作り方」で調べる人の多くが知りたいのがこの部分です。手順は次のとおりです。
- 動画素材を用意する:長さは1秒前後、背景が透明な動画(WebMなど)か、画面全体を覆う動画を用意します。動画編集ソフトで、ロゴや色の帯が画面を横切る短い映像を作れば自作できます
- OBSに追加する:シーントランジション欄の「+」から「スティンガー」を選び、ビデオファイルに用意した動画を指定します
- トランジションポイントを決める:動画が画面を一番覆っている瞬間(ミリ秒)を入れます。1秒の動画なら500ms前後から試し、切り替えの瞬間が見えないように調整します
- 音を確認する:効果音付きの動画なら「音声モニタリング」の設定で、自分のヘッドホンにも聞こえるかを確かめます
- 試してから本番で使う:録画で一度切り替えてみて、ずれやカクつきがないかを見ます
動画を作るのが手間なら、配布されているスティンガー素材を使っても構いません。利用規約(クレジット表記・商用利用の可否)は必ず確認してください。
配信中にスムーズに切り替える方法
- ホットキーを設定する:「設定」→「ホットキー」で、シーンごとに「シーンを切り替える」キーを割り当てます。歌の合間にマウスを探さずに済みます
- スタジオモードを使う:右下の「スタジオモード」を押すと、左にプレビュー・右に配信中の画面が並びます。次のシーンを確認してから「トランジション」ボタンで切り替えられるので、切り替え事故が減ります
- 音の扱いを確認する:シーンを切り替えても、デスクトップ音声やマイクは設定によって鳴り続けます。待機画面のBGMがメインで残っていないかを最初に確かめます
音の設定に不安があればOBSの音声設定の基本、歌枠で声と伴奏がずれる場合はOBS歌枠の音ズレ原因と直し方もあわせて確認してください。
見た目のクオリティを上げる小技
- 配信タイトルやコーナー名をテキストで表示する:途中から来た人にも内容が伝わりやすくなります
- コメント欄をレイアウトに組み込む:リスナーとのやり取りが画面上で見えるようになります
- ロゴやフレームで統一感を出す:待機・メイン・終了で同じ色とフォントを使うと、チャンネル全体のイメージにつながります
無料の素材を活用する
デザインが苦手でも、無料で配布されているOBS用のテンプレートやオーバーレイ素材を使えば、見栄えの良い配信画面を用意できます。まずはテンプレートを使い、慣れてきたら少しずつ自分好みにカスタマイズしていくのがおすすめです。配布元によっては、配信概要欄へのクレジット表記が条件になっていることがあります。
演出にこだわりすぎないバランス感覚
見た目の演出にこだわるほど、準備や設定に時間がかかるようになります。配信の中身と演出、どちらにどれだけ時間をかけるかのバランスを意識しましょう。
- まずは最低限の見やすさを整える:凝った演出より、文字が読める・音が聞こえるといった基本を優先します
- 時間があるときに少しずつ改善する:一度に完璧を目指さず、配信のたびに気づいたことをメモして反映します
- 演出よりトークや歌の内容を磨く時間を優先する:見た目は入口、中身は本体という意識を持ちます
企画やコーナーの作り方は配信の企画・コーナー作りでマンネリを防ぐで紹介しています。
よくある質問
シーンはいくつ用意すればいいですか?
最初は3〜4個程度で十分です。待機・メイン・終了画面があれば基本的な運用ができます。
トランジションは必須ですか?
必須ではありません。カット(瞬時切り替え)だけでも問題なく配信できます。余裕が出てきたら演出を工夫してみましょう。
スティンガーの切り替えの瞬間が見えてしまいます。
トランジションポイントの値がずれています。動画が画面を一番覆っている瞬間に合うよう、50msずつ前後させて調整してください。
無料の配信画面テンプレートはどこで探せますか?
OBS対応の配信用素材を配布しているサイトやクリエイターが多くあります。「OBS テンプレート 無料」などで検索すると見つけやすいです。
まとめ

- 待機・メイン・終了の最低3シーンを用意しておく
- 演出は右下の「シーントランジション」で選び、最初はフェード300〜500msで十分
- シーンごとに演出を変えたいときは「トランジションの上書き」
- スティンガーは1秒前後の動画とトランジションポイントの調整で作れる
- ホットキーとスタジオモードで切り替え事故を減らす

コメント