ピッチ補正は、かけるかどうかより「どこまでかけるか」で迷うところです。かけすぎると機械的になり、かけないと粗が目立つ。判断の線を引きます。
補正は直すためではなく、聴きやすくするためのもの
外れた音を正しい音に置き換える作業だと考えると、やりすぎます。目的は、聴いている人が引っかからない状態にすることです。
だから、少し外れていても気にならない箇所は触らなくて構いません。耳で聴いて気になったところだけ直すのが、いちばん自然に仕上がります。
かけすぎると起きること
- 声の揺れが消えて平坦になる
- 言葉の入りが不自然になる
- 伸ばした音が硬くなる
特に3つ目です。ロングトーンを全部補正すると、人が歌っている感じが消えます。ここは弱めにするほうが良い結果になります。
先にやると補正が楽になること
補正の前に、録り直せる箇所は録り直してください。元が合っているほど、補正は軽く済みます。
特に音程が大きく外れている箇所は、補正でなんとかしようとすると必ず不自然になります。その1フレーズだけ録り直すほうが早くてきれいです。
補正しなくていい場面
勢いで押し切るタイプの曲や、ラフさが味になる曲では、補正が邪魔になることがあります。
参考にしている曲を聴き直して、そこにどれくらい補正がかかっているかを基準にすると決めやすいです。ジャンルによって当たり前の量が違います。
自分で判断できないとき
かけた本人は、だんだん分からなくなります。作業を止めて、翌日に聴き直してください。
それでも決められないなら、人に頼む判断もあります。補正だけを依頼できる場合もあるので、全部任せる必要はありません。
よくある質問
ピッチ補正は必ずかけるもの?
必須ではありません。聴いていて引っかかる箇所だけ直せば十分です。全部そろえると平坦になります。
かけたのに不自然になる
かけすぎか、元が大きく外れているかのどちらかです。大きく外れた箇所は補正より録り直しのほうがきれいです。
ロングトーンも補正していい?
弱めにしてください。伸ばした音を強く補正すると、人が歌っている感じが消えます。
どのくらいが普通?
ジャンルによります。参考にしている曲を聴き直して、その量を基準にするのが確実です。
まとめ
- 目的は正しくすることではなく、引っかからない状態にすること
- ロングトーンの強い補正は不自然になりやすい
- 大きく外れた箇所は録り直すほうが早い
- 判断に迷ったら一晩置いて聴き直す


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