録音の音量(ゲイン)、なんとなくで決めていませんか?ゲインは大きすぎると音が割れ、小さすぎるとノイズが増えます。ちょうどいい合わせ方を知ると、録り音が一段クリアになります。

ゲインとは
マイクから入る音をどれだけ増幅するかの設定です。オーディオインターフェースやアプリのつまみ・スライダーで調整します。似た言葉に「音量(ボリューム)」がありますが、ゲインは録音される前の入力段階の増幅、ボリュームは録音後の再生音量を指すことが多く、混同すると設定がズレる原因になります。
合わせ方の基本
- 一番大きく歌う部分で音量メーターが振り切らない(0dBに当たらない)ギリギリを狙う
- 目安はピークで-6dB前後、余裕を残す
- 小さすぎたら後で上げればいいが、ノイズも上がるので録りで適正に
- マイクに近づけばゲインを下げられる
ゲインは「割れず、かつ小さすぎない」のバランスが命です。録る前に、曲の中で一番大きな声を出す部分でテストして、赤(クリップ)が付かない範囲に設定する。この一手間で、後の編集がぐっと楽になります。
音が小さい・大きいで悩むなら「マイクの音が小さい」チェックリスト、サー音はホワイトノイズ対策もあわせて。
録り音そのものを底上げしたいなら、定番コンデンサーマイクの選び分けも参考に。
クリップ(音割れ)してしまったときの対処
- 録り直しが基本:クリップした部分は情報が欠けてしまっているため、後からの編集での完全な修復は困難です
- ゲインを2〜3dB下げてから再テスト:一気に下げすぎるとノイズが目立つので、少しずつ調整する
- マイクとの距離を10〜15cm離す:ゲインを変えずに入力レベルを下げられる、手軽な対処法
マイクの種類による調整の違い
- コンデンサーマイク:感度が高いため、ゲインは控えめでも十分な音量が入ることが多い。上げすぎるとノイズも一緒に増幅されるので注意
- ダイナミックマイク:感度が低めなので、コンデンサーより高めのゲインが必要になることが多い
- USBマイク:マイク内蔵のアプリやOS側の入力レベル設定がゲインの役割を兼ねる。設定場所が分かりにくいので、マイクの説明書を確認
ゲイン設定の具体的な手順
- まず一番大きな声を出す部分で音が割れないか確認する
- 割れない範囲でできるだけ大きめに設定する
- 録音後に波形を見て極端に小さくないか確認する
ゲインは大きすぎても小さすぎても後の編集が大変になります。適正な範囲を見つけるまで何度か試し録りをしましょう。
よくある質問
ゲインメーターがない場合はどう調整すればいい?
スマホの録音アプリなどメーターがない場合は、一番大きな声で録音した後に波形を確認し、上限に張り付いていないか(音割れしていないか)をチェックしてください。耳で聴いて歪んだ感じがしたら、ゲインを下げて録り直すのが確実です。
ゲインを上げすぎるとどうなる?
大きい声の部分で音が割れる(クリップする)ほか、部屋の環境音やマイクの自己ノイズも一緒に増幅されるため、全体的にノイジーな録り音になります。「大きめに録って後で下げる」より「適正なゲインで録る」方が音質は良くなります。
曲の途中で声量が大きく変わる場合はどうすれば?
一番大きい部分に合わせてゲインを設定するのが基本です。静かな部分の音量が足りなければ、録音後にDAWでボリュームオートメーション(部分ごとの音量調整)をかけて整えます。ゲイン自体を曲中で変えるのは現実的ではありません。
録音した自分の声に違和感があるのは自然なこと。理由は録音した声が気持ち悪いのはなぜかで解説しています。
まとめ

- ゲインは割れとノイズの綱引き
- 最大音量で振り切らないギリギリに
- ピーク-6dB前後で余裕を残す
- 近づけばゲインを下げられる
- クリップしたら録り直しが基本。修復は困難
※機材によって表示や適正値は異なります。お使いの機材の説明もご確認ください。



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