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宅録の記事を読むと、たいていリフレクションフィルターが出てきます。でも全員に必要なものではありません。部屋の条件によっては、買っても体感がほとんど変わりません。
これは何をする道具か
マイクの後ろと横を囲って、部屋の壁から返ってくる音がマイクに入るのを減らす道具です。防音ではありません。外に音が漏れるのを防ぐものでもありません。
録音した声が風呂場っぽく響く、輪郭がぼやける。そういう「部屋の響き」を減らすためのものです。
効く部屋と、効かない部屋
はっきり差が出ます。硬い面が多い部屋ほど効きます。
フローリングで家具が少なく、壁が石膏ボードむき出し。こういう部屋は反射が強いので、囲うだけで変化が分かります。
逆に、カーペットが敷いてあって、カーテンがあって、本棚や布の家具が多い部屋。ここは元々反射が弱いので、追加しても体感が小さいです。「買ったけど変わらなかった」の多くはこのパターンです。
- フローリング+家具が少ない → 効きやすい
- カーペット・厚手のカーテンがある → 効きにくい
- 部屋が広い → 反射が返るまでに減衰するので効きにくい
- 狭い部屋で壁に近い → 効きやすい
買う前に、無料で試せること
お金を使う前に、同じ効果の方向を確かめられます。
厚手の布団やコートを、マイクの後ろに立てて録ってみてください。押し入れの中で録る、クローゼットを開けて服の前で歌う、でも構いません。これで明らかに良くなるなら、あなたの部屋は反射が強いということです。
この時点で変化を感じないなら、リフレクションフィルターを買っても同じ結果になる可能性が高いです。
吸音材とどっちを買うか
目的が違います。リフレクションフィルターはマイクの周りだけを局所的に処理します。吸音材は部屋そのものを変えます。
一人で歌を録るだけなら、マイクの周りを囲うほうが費用対効果は高いです。移動できるので、賃貸で壁に貼れない人にも向きます。
楽器も録る、複数人で使う、部屋全体の響きが気になる。こうなると壁側の処理が要ります。ただし本格的にやると金額が跳ね上がるので、まずは局所からで十分です。
この記事で触れたもの(定番モデル)
リフレクションフィルター
吸音材
マイクスタンド ブーム
どれを選ぶかの判断基準はマイク周辺機材の選び方でまとめています。
価格・在庫は変動します。購入前にご確認ください。
買うときに見落としがちなこと
重さです。リフレクションフィルターは金属とウレタンでできていて、想像より重いものが多い。これをマイクスタンドに付けると、前に倒れます。
軽い卓上スタンドや細いブームスタンドだと支えきれません。フィルターを買うなら、スタンドの強度も一緒に考えることになります。ここで追加費用が出るのを見落とすと、結局買い直しです。
設置後にマイクの位置が変わるので、ゲインと口の距離も取り直してください。
よくある質問
リフレクションフィルターで防音できる?
できません。外に漏れる音を止めるものではなく、部屋の反射がマイクに入るのを減らすものです。近所への音漏れが目的なら、この道具では解決しません。
安いものと高いものの差は?
厚みと吸音材の質、そして固定の剛性です。安いものは薄く、支える金具が弱い傾向があります。ただし効果の方向は同じなので、部屋の反射が強ければ安いものでも変化は分かります。
押し入れで録るのと、どっちがいい?
押し入れのほうが効くことも普通にあります。服が吸ってくれるからです。姿勢が辛い、暑いといった実用面で続かないなら、フィルターを検討する流れになります。
マイクとの距離はどれくらい空ける?
マイクの後ろ数センチから10センチほどが目安です。近づけすぎると内側で音が跳ね返り、逆に癖が付くことがあります。
まとめ
- 防音ではなく、部屋の反射を減らす道具
- フローリングで家具が少ない部屋ほど効く
- 布団やクローゼットで、買う前に方向を確かめられる
- 重いのでスタンドの強度もセットで考える


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