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モニターヘッドホンを調べると、必ず開放型と密閉型が出てきます。音の好みの話だと思われがちですが、宅録では実用上の理由で片方に決まります。
構造の違いは、音漏れの違い
密閉型はハウジングの外側が閉じています。音が外に出にくく、外の音も入りにくい。
開放型は外側に穴が開いていて、音が通り抜けます。そのぶん音がこもらず、広がりのある鳴り方になります。
この構造の差が、そのまま用途の差になります。音質の優劣ではありません。
録音中は密閉型しか選べない
歌を録るとき、ヘッドホンからはオフボーカルが鳴っています。開放型を使うと、その音が漏れてマイクに入ります。
入ってしまった伴奏は、後から取り除けません。自分の声だけを編集したいのに、伴奏が薄く混ざった状態になります。
静かな曲や、マイクを近づけて録る場合ほど目立ちます。これは好みではなく、成立するかどうかの問題です。
編集では開放型が好まれる理由
密閉型は耳を覆うので、長時間つけていると蒸れます。圧迫感もあり、疲れやすい。
開放型は抜けがよく、音の広がりが自然に感じられます。定位が分かりやすいと言う人も多い。ミックスで何時間も向き合うなら、この差は効いてきます。
ただし外の音が入るので、静かな環境が前提になります。家族の生活音が入る部屋なら、密閉型のほうが集中できます。
1本だけ買うなら、どっちか
宅録で歌を録るなら、迷わず密閉型です。理由は単純で、開放型では録音そのものが成立しないことがあるからです。
編集の快適さは、録音が成立しないことに比べれば小さな問題です。まず密閉型を1本持って、編集で不満が出たときに開放型を足す。この順番が無駄になりません。
逆に、自分では歌わずミックスだけをする立場なら、最初から開放型でも構いません。
- 自分で歌を録る → 密閉型
- ミックス専門で録音しない → 開放型でもいい
- どちらもやる → 密閉型から。あとで開放型を足す
この記事で触れたもの(定番モデル)
モニターヘッドホン 密閉型
MDR-CD900ST
AKG K240
どれを選ぶかの判断基準はモニターヘッドホンの選び方でまとめています。
価格・在庫は変動します。購入前にご確認ください。
見落としがちな装着感
音より先に、続くかどうかを決めるのが装着感です。
側圧が強いと30分で頭が痛くなります。眼鏡をかけていると、テンプルが当たって痛む機種もあります。イヤーパッドの素材によっては夏に汗で不快になります。
スペック表からは読み取れない部分なので、可能なら実機を試すか、交換用イヤーパッドがある機種を選ぶと後が楽です。
よくある質問
半開放型はどっちに入る?
中間です。開放型ほど漏れませんが、密閉型ほど遮音されません。録音に使うなら、実際に録って漏れを確認してから判断してください。
密閉型だと音がこもって聞こえる?
構造上、開放型より閉じた鳴り方になります。慣れの問題である場合も多いですが、気になるなら編集用に開放型を足す形が現実的です。
録音と編集で1本ずつ買うべき?
余裕があればそのほうが快適です。ただし最初から2本は要りません。密閉型1本で両方をこなしている人はたくさんいます。
遮音性が高ければノイズキャンセリングでもいい?
録音には向きません。ノイズキャンセリングは信号処理をするため遅延が出ますし、音の聞こえ方も加工されます。
まとめ
- 違いは音漏れ。音質の優劣ではない
- 録音では漏れがマイクに入るので密閉型が前提
- 編集の快適さでは開放型に利がある
- 1本だけなら密閉型。編集で不満が出たら足す


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