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先に結論です。ポップガードは刺繍枠(直径15cm前後)にストッキングを1枚張るだけで代用できます。息を膜で散らす原理は市販品と同じなので、破裂音の「ボッ」ははっきり減ります。自作で足りなくなるのは音ではなく「マイクの前に毎回同じ位置で固定すること」で、録る回数が週1回を超えたあたりから市販品のほうが手間が少なくなります。
ポップガードは高い機材ではありませんが、それでも買う前に家にあるもので試したいと思うのは自然なことです。この記事では、自作の手順、身近なもので代わりになるもの、どこから市販品に切り替えるべきかを順番に整理します。そもそも自分に必要かどうかで迷っている人はポップガードは必要?いらない人と絶対いる人の分かれ目を先に読むと判断しやすくなります。
定番の自作:ストッキングと刺繍枠
昔から使われている方法です。刺繍枠にストッキングを張って、マイクの手前に立てます。原理は市販品と同じで、膜で息の勢いを散らし、マイクに直接当たらないようにします。材料費は数百円で済み、手芸店や100円ショップで揃うことが多いです。
用意するものは次のとおりです。
- 刺繍枠:直径12〜18cmくらい。マイクの頭が隠れる大きさなら十分です
- ストッキング:薄手のもの。色は何でも構いません
- はさみ:ストッキングを切るのに使います
作り方は5分ほどで終わります。
- ストッキングを、刺繍枠より一回り大きく切ります(1枚分で足ります)
- 刺繍枠の内側の輪にストッキングをかぶせます
- 外側の輪をはめ、ストッキングを四方から少しずつ引きながらネジを締めます。たるみやしわが残らないように張るのがコツです
- はみ出した部分を切りそろえます
- マイクの手前に立て、マイクから5〜10cm、口からも5〜10cm離れる位置に置きます
膜とマイクの間に少しすき間があることが大切です。膜をマイクにくっつけると、息の勢いが残ったまま届いてしまいます。
身近なもので代わりになるもの
刺繍枠が無くても、効くかどうかの方向性は確かめられます。薄い布やティッシュを1枚、マイクの手前10cmほどに垂らして録ってみてください。手で持つ形でも構いません。これで「ボッ」が減るなら、ポップガードを使う意味があるということです。
キッチンの水切りネットや、洗濯ネットを枠に張る人もいます。目が細かすぎると音がこもるので、向こうが透けて見える程度のものを選んでください。
| 代用品 | 効果 | 注意点 |
|---|---|---|
| ストッキング+刺繍枠 | しっかり効く | 張りが緩んだら張り直す |
| 針金ハンガー+ストッキング | しっかり効く | ハンガーを丸く曲げて枠にする。角で手を切らないように |
| 薄い布を垂らす | 効くかどうかの確認に十分 | 毎回位置がずれやすい |
| 洗濯ネット・水切りネット | 目の粗さ次第 | 細かすぎると高音が削れる |
| 厚紙に穴を開ける | 効きにくい | 息が穴の周りから回り込む |
迷ったら、まずストッキングと刺繍枠で作ってみるのが確実です。針金ハンガーで枠を作る方法も原理は同じで、刺繍枠が手に入らないときの代わりになります。
道具を使わずに破裂音を減らす方法
ポップガードの代わりになるのは物だけではありません。マイクとの位置関係を変えるだけでも、破裂音はかなり減ります。
- マイクを少し斜めに向ける:口の真正面ではなく、少し横や上から狙うと、息がマイクに直接当たりにくくなります
- 距離を少し離す:口からマイクまでを15〜20cmほど取ると、息の勢いが届く前に弱まります。離しすぎると部屋の響きが入るので、ちょうどいい距離はマイクと口の距離は何センチ?を参考にしてください
- 「パ行」「バ行」を意識する:破裂音が出やすいのはパ・ピ・プ・ペ・ポやバ行です。歌い方で息を前に強く吐きすぎていないか確かめます
自作のポップガードと組み合わせると、さらに効果が上がります。
自作の限界は「固定」
音を散らす性能そのものは、自作でもそれなりに出ます。足りなくなるのは固定の部分です。
市販品にはアームとクランプが付いていて、マイクスタンドに固定し、位置を保てます。自作だと、この仕組みを作るのが一番面倒です。洗濯ばさみやクリップでスタンドに挟む、針金で巻き付けるといった工夫はできますが、録るたびに角度がずれやすくなります。
毎回位置が変わると、録音ごとに音の質感がずれます。何度も録り直す人や、1曲を何日かに分けて録る人ほど、この差が積み上がります。
張りが緩むと効かなくなる
ストッキングは時間が経つと伸びます。たるんだ膜は息を散らす力が落ちるので、効果が静かに下がっていきます。しかも自分では気づきにくいのが困るところです。以前より「ボッ」が増えたと感じたら、まず張り直してみてください。
定期的に張り替える前提なら問題ありませんが、その手間を続けられるかは人によります。
この記事で触れたもの(定番モデル)
ポップガード
ショックマウント
マイクスタンド ブーム
どれを選ぶかの判断基準はマイク周辺機材の選び方でまとめています。
価格・在庫は変動します。購入前にご確認ください。
市販品に切り替えるタイミング
次のどれかに当てはまったら、市販品を考える時期です。
- 録る頻度が週1回を超えた:毎回セットして、位置を合わせて、録り終わったら外す。この往復が面倒になったら買い時です
- 周辺機材が増えた:リフレクションフィルターやショックマウントを導入すると、位置関係を毎回作り直すのが現実的でなくなります
- 1曲を何日かに分けて録る:日によって音の質感がずれると、MIXで合わせるのに手間がかかります
逆に、月に数回しか録らないなら、自作のままで困らない人も多いです。市販品は数百円〜数千円の価格帯が中心ですが、価格は変わるので購入前に確認してください。一緒に揃えるものはマイクと一緒に買うもの完全リストにまとめています。
よくある質問
ポップガードは自作でも効果はありますか?
あります。ストッキングを張った枠は、市販品と同じ原理で息を散らします。破裂音が減る方向は同じで、足りなくなるのは固定のしやすさです。
ポップガードの代わりに一番いいものは何ですか?
刺繍枠とストッキングが定番です。手に入りやすく、張りやすく、目の細かさもちょうどいいです。刺繍枠が無ければ、針金ハンガーを丸く曲げて枠にする方法もあります。
自作だと音がこもりますか?
目が細かすぎる素材を使うとこもります。向こうが透けて見える程度のものを選べば、気になるほどの変化は出にくいです。
ストッキングは何枚重ねるべきですか?
1枚で足りることが多いです。重ねるほど高音が削られるので、足りないと感じてから2枚目を考えてください。
まとめ
- 刺繍枠にストッキングを1枚張れば、ポップガードの代わりになる
- マイクから5〜10cm離して立て、膜をマイクにくっつけない
- マイクを少し斜めに向ける、距離を取るだけでも破裂音は減る
- 自作の弱点は音ではなく固定のしやすさと、張りの緩み
- 録る頻度が週1回を超えたら市販品のほうが手間が少ない


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