バンドでかかるお金を、その場にいる人数で割っていました。それで表向きは問題なく回っていましたが、解散を決めたときに「あれは誰が出した分なのか」が誰にも分からなくなっていました。記録が無かったからです。
お金の割り方は、揉めてから決めると角が立ちます。動いているうちに、面倒でも一度決めておくと後が楽です。
結論:先に「誰のものになるか」で3つに分ける
金額の大小で分けようとすると毎回話し合いになります。そうではなく、払った結果が誰のものになるかで分けます。
- 共用になるもの:スタジオ代、交通費、録音費、宣伝費。頭割り
- 個人に残るもの:自分の楽器、弦、スティック、自分用のシールド。自腹
- 立て替え:誰かが先に払っただけ。精算する
この3つに分けると、ほとんどの支出は迷わず振り分けられます。判断に困るのは残りの1割だけになります。
スタジオ代は「来なかった人の分」で揉める
頭割りにすると、必ず来なかった人の扱いが問題になります。ここは先に決めておくべきところです。やり方は2つあります。
- 来た人で割る:欠席者は払わない。気楽だが、欠席が増える
- 予約した人数で割る:欠席でも払う。欠席が減るが、きつい月がある
どちらが正しいということはありません。ただし後者にするなら、体調不良と仕事の都合は免除するなど、例外も一緒に決めておきます。例外を決めずに厳しくすると、言い出しにくい空気ができます。
共同で買う機材は、抜けるときを先に決める
アンプやマイク、PCなどを割り勘で買うことがあります。これが一番こじれます。買うときは全員が続ける前提なので、抜けるときの話をしません。
買う前に、2つだけ決めておきます。
- 誰の家に置くか(置いている人が実質の持ち主になりがち)
- 抜ける人に返すのか、返さないのか
返すと決めるなら、買値ではなく、そのときの中古価格の半分など、計算の仕方まで決めておきます。「返す」だけ決めて金額を決めないと、結局そこで揉めます。
記録は、金額より「誰が払ったか」を残す
家計簿のように細かくつける必要はありません。必要なのは、日付と金額と払った人の3つだけです。
スマホのメモでも、共有のスプレッドシートでも構いません。続く場所に置くことが大事で、凝った仕組みを作ると3か月で止まります。
精算の頻度は、月に1回で十分です。ライブごとにやると回数が多すぎて、誰かがサボって崩れます。
入ってきたお金の扱いを先に決める
出る方だけ決めて、入る方を決めていないことがよくあります。チャージバックや物販の利益が出たときに、その場のノリで分けると、次から基準が無くなります。
選択肢は3つです。
- その場で頭割り:分かりやすいが、まとまった金が作れない
- 全額を活動費に積む:録音や機材に回せるが、手応えが無い
- 半分ずつ:積みながら、少しは手元に残る
続けるなら3つ目が無難です。入ったお金が全部消えると、やっている意味を感じにくくなります。逆に全部分けると、音源を作る金が永遠に貯まりません。
積む分は、できれば活動用の口座か、せめて封筒に分けます。誰かの生活費と混ざった瞬間に、いくら残っているか分からなくなります。
やりがちな失敗
お金の話で実際に起きるのは、金額の大きい話ではありません。
- 少額だから言わないが積もる。弦1セット、駐車場代、コンビニの買い出し
- 一番お金を出せる人が多めに払う形が定着して、抜けられなくなる
- 立て替えたまま忘れる。半年後に思い出して、言いにくい
どれも記録が無いことが原因です。金額が小さいうちは記録の方が面倒に見えますが、面倒なのは後からの方です。
最初に決めるとき、全員が揃っている場で話すのがいいです。個別に話すと、聞いた人と聞いていない人ができて、決めたこと自体が無かったことになります。練習の前後の10分で足ります。長く話す必要はありません。
アーティストとして、続けていくために。
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357studioを見る →まとめ
- 支出は「共用・個人・立て替え」の3つに分ける
- スタジオ代の欠席分は、先に決める。例外も一緒に決める
- 共同購入は、置き場所と抜けるときの計算方法まで決めてから買う
- 記録は日付・金額・払った人の3つだけ。月1回精算
お金の話は、仲が良いうちにしておくほど楽です。揉めてから決めると、金額の話ではなく人の話になります。



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