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歌ってみたを投稿するのにオフボーカル音源が手に入らず困っていませんか。先に結論です。オフボーカルの作り方は大きく3つあります。①AIの音声分離ソフトでボーカルを抜く、②DAW(音楽制作ソフト)で伴奏を打ち込み直す・演奏を録り直す、③自分の曲ならボーカルのトラックをミュートして書き出す、です。手軽なのは①ですが、コーラスや残響が残りやすく、市販のCDや配信音源から抜いた伴奏は投稿に使えないことが多いので注意が必要です。きれいで安全な伴奏を安定して作るなら、②か③が確実です。
オフボーカル音源とは何か、なぜ必要になるのか
オフボーカル音源とは、原曲からボーカルパートだけを取り除いた伴奏の音源のことです。歌ってみたを投稿する際、原曲そのままの音源には歌が入っているため、そこに自分の歌を重ねると声が二重に聞こえてしまいます。そのためボーカルを抜いた音源を用意する必要があります。
本来であれば、作曲者や編曲者が公開しているオフボーカル音源や、カラオケ用に配信されている伴奏データを使うのが一番安全です。権利関係もクリアで、音質も安定しています。しかしそうした音源が手に入らない曲も多く、その場合に自分でオフボーカルを作る必要が出てきます。
まず確認:作ったオフボーカルを投稿に使えるか
作り方の前に、権利の話を先に押さえてください。ここを飛ばすと、せっかく作った伴奏が使えなくなります。
- 市販のCDや配信音源からボーカルを抜いた伴奏:元の録音(原盤)を加工して使うことになるため、権利者の許可がない限り、投稿に使えないのが基本です。投稿サイトが音楽の利用許諾を受けていても、それは曲(作詞・作曲)の話で、録音そのものは含まれません
- 伴奏を自分で打ち込み直す・演奏し直す:録音は自分のものなので、曲の利用条件(投稿サイトの許諾範囲など)を守れば使える場合が多いです
- 作者が配布しているオフボーカル:配布ページの利用条件に従えば使えます。いちばん安全です
詳しくはオフボーカルとは?音源の入手先と権利の基本にまとめています。投稿前には、元の音源の利用条件と投稿先の規約を必ず確認してください。
3つの作り方の比べ方
| 作り方 | 手間 | 仕上がり | 投稿に使えるか |
|---|---|---|---|
| AIの音声分離 | 数分 | コーラスや残響が残ることがある | 市販音源からは基本NG。自分で録った音源の整理には使える |
| DAWで打ち込み・録り直し | 数時間〜数日 | きれい。原曲に似せる腕が要る | 曲の利用条件を守れば使える場合が多い |
| 自分の曲のボーカルをミュート | 数分 | 劣化なし | 使える |
音声分離ソフトでオフボーカルを作る手順
- 元の音源を用意する:できるだけ高音質のファイル(WAVなど)を使います。圧縮された音源ほど分離の精度が落ちます
- 分離ソフトに読み込んで「ボーカル」と「伴奏」に分ける:多くのソフトは2つ(ボーカル/伴奏)か4つ(ボーカル/ドラム/ベース/その他)に分けられます
- 伴奏側を通しで聴く:サビのコーラス、語尾の残響、子音(「s」「t」の音)が残っていないかを確認します
- 残りが気になる箇所だけ手直しする:イコライザーでその帯域を軽く削る、その区間だけ別のソフトの結果と差し替えるなどで目立たなくします
- WAVで書き出して、仮歌を乗せて確認する
音声分離ソフトでできないこと
近年は人工知能を使った音声分離ソフトが増えており、一曲まるごとの音源からボーカルだけを取り除くことがある程度できるようになりました。これは学習済みのモデルが、周波数や音の特徴からボーカルらしい成分を推測して取り除く仕組みです。
ただし、この仕組みには限界があります。ボーカルと楽器の音域が重なっている部分では、完全に分離しきれずにボーカルの残響や子音の一部が残ったり、逆に楽器の高音域が一緒に削れてしまったりすることがあります。特にアコースティックな楽曲や、ボーカルにエフェクトが強くかかっている楽曲では、分離の精度が落ちやすい傾向があります。
また分離ソフトによって処理の得意不得意やアルゴリズムの違いがあるため、同じ曲でもソフトによって仕上がりが変わります。どのソフトが優れているかを一概に決めることはできないので、実際に候補となる曲を試しに処理してみて、耳で確認しながら選ぶのが現実的です。購入前に確認していただきたいのは、対応しているファイル形式や処理できる曲の長さ、書き出しの音質設定などです。この点は製品によって異なるため、必ず公式の情報で確認してください。
特に消えにくいのは、ボーカルと同じ高さで鳴っているコーラス、ボーカルにかかったリバーブ(残響)、ボーカルと音域が重なるギターやシンセです。逆に、ボーカルを抜いたあとに楽器の高い音がシャリシャリと欠けることもあります。
マルチトラックで伴奏を自作する具体的な方法
音声分離ソフトの精度が気になる場合、もう一つの現実的な選択肢が、自分でマルチトラックの音楽制作ソフトを使って伴奏を打ち込み直す、あるいは録音し直す方法です。特にオリジナル曲や、自分で作曲や編曲を担当している曲であれば、この方法が一番きれいなオフボーカルを作れます。
具体的には、まず原曲の構成やコード進行を耳で拾い、音楽制作ソフトの中でドラム、ベース、ギターやピアノといったパートを一つずつ打ち込んでいきます。すでに自分でマルチトラックのプロジェクトファイルを持っている曲であれば、ボーカルのトラックだけをミュートにして書き出すだけでオフボーカルが完成します。この場合、分離ソフトを通す必要がないため、音質の劣化がほとんどありません。
打ち込みが難しい場合は、生演奏を録音する方法もあります。ギター一本の弾き語り曲であれば、ギターだけを別録りしておけば、それがそのままオフボーカル音源になります。使うソフトに迷う場合は無料DAWはどれを選ぶ?や作曲用の無料・低価格DAW比較も参考にしてみてください。
- コード進行とテンポ(BPM)を最初に確定させる
- ドラムやベースなど、土台になるパートから打ち込む
- ギター・ピアノ・シンセなど、上に乗るパートを足す
- 原曲の音の抜き差しやブレイクの位置を確認しながら仕上げる
- ボーカルトラックは空けておく、または最初から分けて録音する
自分で作った曲の伴奏を、配信や投稿に出せるレベルまで整えるのは手間がかかります。打ち込みやMIXで行き詰まったら、仕上げだけプロに相談する方法もあります。
仕上げだけプロに相談したいとき
伴奏の打ち込みやMIXで行き詰まったら、作った曲をプロの仕上がりにするサービスに相談する手もあります。まず無料のオンライン相談で、どこまで任せるかを決められます。
自作曲をプロの仕上がりにする相談「Super dolphin」(無料オンライン相談)分離ソフトと自作を組み合わせる現実的なやり方
実際には、すべてのパートを一から打ち込む時間がない場合も多いです。そういうときは、音声分離ソフトで一度ボーカルを抜いた音源を作り、気になる部分だけを自分で修正するというやり方が現実的です。
例えば、サビの部分だけボーカルの残り香が気になる場合、そこだけイコライザーで不要な帯域を削ったり、リバーブ成分を軽く抑えるプラグインを使ったりして目立たなくする方法があります。全部を打ち込み直すのではなく、気になる箇所だけを手直しするという発想を持つと、作業時間をかなり短縮できます。
どちらの方法を選ぶにしても、最終的には自分の耳で「歌に集中して聴いたときに違和感がないか」を確認することが欠かせません。ヘッドホンとスピーカーの両方で聴き比べる、音量を上げ下げして聴いてみるなど、複数の条件で確認する習慣をつけておくと仕上がりの精度が上がります。
仕上げのチェックとミックスでの注意点
オフボーカル音源が完成したら、そのまま使う前に必ずいくつかの確認を行ってください。まず曲全体を通して再生し、音が急に途切れる箇所や、不自然なノイズが残っていないかを確認します。次に、ボーカルを乗せる想定の音量バランスで一度仮歌を録音し、実際に歌と伴奏を重ねて聴いてみることをおすすめします。伴奏だけを聴いていたときには気づかなかった違和感が、歌を乗せた瞬間に見つかることがよくあります。
またミックスの段階では、伴奏側の低音域と歌の低音域がぶつかって音がこもって聞こえることがあります。この場合はイコライザーで伴奏側の不要な低音を軽く削ることで、歌の輪郭がはっきりします。完成した音源を投稿する前に、スマートフォンのスピーカーなど普段リスナーが聴く環境に近い条件でも一度確認しておくと安心です。
- 曲の頭から終わりまで、音が途切れる箇所やノイズがないか
- 仮歌を乗せて、伴奏だけでは気づかなかった違和感がないか
- 伴奏の低音と歌がぶつかって、こもって聞こえないか
- ヘッドホン・スピーカー・スマホの3つで聴いて、どれでも違和感がないか
確認には、音の細かい違いが聞き取れるヘッドホンがあると作業が早く進みます。機種ごとの違いはモニターヘッドホンのおすすめにまとめてあります。
オフボーカルを作った先にあること
自分でオフボーカルを作れるようになると、既存曲のカバーだけでなく、自分の作った曲を発表することも視野に入ってきます。活動を続けるうえで気になる収益面はサブスク配信の収益の仕組み。現実的な期待値で、現実的な数字の考え方を紹介しています。オフボーカル作りは地道な作業ですが、一つずつ手を動かしていけば必ず自分の力になります。
よくある質問
音声分離ソフトだけでオフボーカルを作るのは難しいですか?
曲によっては十分きれいに仕上がることもありますが、ボーカルと楽器の音域が重なる曲やエフェクトが強い曲では残響やノイズが残りやすいです。仕上がりは曲やソフトによって変わるため、実際に処理して耳で確認することをおすすめします。
打ち込みでの自作は初心者でもできますか?
コード進行がシンプルな曲であれば、ドラムとベースだけ打ち込んで土台を作るところから始めると取り組みやすいです。最初から完璧を目指さず、気になる部分から少しずつ整えていく進め方がおすすめです。
分離ソフトで作った音源をそのまま投稿しても大丈夫ですか?
市販のCDや配信音源からボーカルを抜いた伴奏は、元の録音を使うことになるため、権利者の許可がなければ投稿に使えないのが基本です。元の音源の利用条件と投稿先のサービスの規約を必ず確認してください。
マルチトラックのプロジェクトファイルがない曲でも自作できますか?
できます。耳でコード進行や構成を拾いながら音楽制作ソフトで打ち込み直す方法や、演奏を別録りする方法があります。時間はかかりますが、音質面では一番安定した結果が得られやすい方法です。
まとめ
- オフボーカルの作り方は「AIで分離」「打ち込み・録り直し」「自分の曲のボーカルをミュート」の3つ
- 市販音源から抜いた伴奏は、権利者の許可がなければ投稿に使えないのが基本
- 音声分離はコーラス・残響・音域の重なりが残りやすい。気になる部分だけ手直しする
- 自分で作曲や編曲をしている曲は、ボーカルトラックをミュートするだけできれいに作れる
- 完成後は必ず歌を乗せて、普段の再生環境に近い条件でも確認する


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