メインの歌が録れるようになったら、次に挑戦したいのがハモリ(コーラス)です。ハモリが入ると、歌ってみたの完成度は一段階も二段階も上がって聞こえます。この記事では、自分でハモリを録る手順と、うまく重ねるコツを解説します。

ハモリの基本の仕組み
ハモリは、メインメロディに対して一定の音程差(多いのは3度上・3度下)で重ねる別パートです。本家にハモリが入っている曲なら、まず本家のハモリを耳コピして同じ場所に入れるのが確実。オリジナルでハモリを考えるのは、慣れてからで大丈夫です。
ハモリのパターン比較
| パターン | 聞こえ方 | 難易度 |
|---|---|---|
| 3度上・3度下 | 王道。厚みが出て自然に馴染む | 低〜中(本家をなぞれば取りやすい) |
| オクターブ | 力強さが出る。サビの盛り上げに | 低(同じメロディを1オクターブずらすだけ) |
| ユニゾン(同音・ダブリング) | 声を太くする。ハモリというより厚み付け | 低(同じ音程を2回録るだけ) |
| 対旋律(オブリガード) | 凝った印象。独立したメロディを添える | 高(音楽理論の知識が要る) |
最初は3度上・3度下かオクターブから試すのがおすすめです。対旋律は難易度が高いので、慣れてから挑戦しましょう。
録る手順
- 1. メインを完成させる:ハモリはメインに合わせる添え物。主役が先
- 2. ハモリパートだけを練習する:メインを聴きながらだと引っ張られるので、ハモリの音程を単体で歌えるようにする
- 3. メインを小さめに流しながら録る:イヤホンでメインを聴きつつ、ハモリを録音
- 4. 同じパートを2回録る(ダブリング):左右に振ると厚みが出る、余裕があれば
うまく聞こえるコツ
- ハモリはメインより控えめの声量・抑えた表現で歌う(主張すると喧嘩します)
- 語尾の切り方・伸ばす長さをメインと合わせる(ズレると濁って聞こえる要因No.1)
- ビブラートは控えめに(メインと波が合わないと気持ち悪くなる)
- 録れたら片耳ずつ聴いて、音程のぶつかりをチェック
パン(左右配置)の具体的な目安
ハモリを2回録って重ねる(ダブリング)場合、DAW上でそれぞれ左右に軽く振ると自然な広がりが出ます。目安は両方とも中央から30〜50%程度振る形。振りすぎるとメインボーカルから浮いて聞こえるので、少しずつ調整しながら「メインの後ろに広がる」くらいの距離感を探ってください。
よくある失敗
- タイミングをメインと完全に一致させようとしすぎる:機械的に揃えすぎるとロボットっぽく不自然に聞こえます。数ms単位の自然なズレはむしろ人間らしさとして残してOK
- 録音環境やマイクをメインの時と変えてしまう:部屋やマイクが違うと音の質感がズレて、重ねたときに馴染みません。同じ環境・同じマイクで録るのが基本
- 全部の箇所にハモリを入れようとする:サビや盛り上がりどころだけに絞ったほうが、逆に効果的に聞こえることが多い
音程が取れない場合の裏技
ハモリの音程がどうしても取れない人は、①ピアノアプリでハモリの音を弾いて覚える、②メインを歌ってピッチ補正でハモリに変換してもらう(MIX師さんに相談可能なことが多い)、という手もあります。②は便利ですが機械っぽさが出やすいので、できれば自分の声で録るのがおすすめです。
録り音そのものを底上げしたいなら、定番コンデンサーマイクの選び分けも参考に。
よくある質問
ハモリは絶対に必要ですか?
必須ではありません。ハモリなしでも十分完成度の高い歌ってみたは作れます。まずはメインボーカルの精度を上げることを優先し、余裕が出てきたら挑戦するくらいで大丈夫です。
ハモリのタイミングはどうやって決める?
本家にハモリが入っている曲は、そのタイミングをそのまま真似るのが一番確実です。オリジナル曲やハモリのない原曲の場合は、サビの後半や盛り上がる箇所から試すのがおすすめです。
ハモリの音量バランスの目安は?
メインボーカルより一回り小さい音量が基本です。ミックスの段階でハモリのフェーダーを下げ、あくまで「添え物」に聞こえる程度に調整してください。
まとめ

- まずは本家のハモリを耳コピして同じ場所に
- メイン完成→ハモリ単体練習→控えめに録る、の順
- 語尾合わせが仕上がりの9割。声量は控えめに
- 仕上げの調整はMIX師さんへの依頼時に「ハモリあり」と伝える(料金が変わる場合あり)

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